日本の手仕事を訪ねて|master-piece FACTORY “BASE OSAKA”

日本の手仕事を訪ねて|master-piece FACTORY “BASE OSAKA”

メイドインジャパンにこだわり、丁寧なバッグづくりを追求するバッグブランド「master-piece」。

大阪市内の工業エリアに構える自社工場「master-piece FACTORY “BASE OSAKA”」を訪ねました。

大きく掲げられた“BASE”のロゴが目に入る建物の中では、今日も職人たちが黙々とバッグづくりに向き合っています。

ミシンがずらりと並ぶ工房。

白いシャツに黒いエプロン姿のスタッフたちが、それぞれの持ち場で丁寧に手を動かしていました。

今回お話を伺ったのは、工場責任者の恵さん。

master-pieceが長年大切にしてきた“メイドインジャパン”への想いや、BASE OSAKAだからこそ生まれるものづくりについて、お話を聞きました。

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「メイドインジャパン」を守るためにつくられた場所

旅サラダストアでも人気アイテムの「スマホショルダーポーチ」をはじめ、master-pieceの製品づくりを担っている自社工場「BASE OSAKA」。

けれど、その体制は最初から現在の形だったわけではありません。

現在の自社工場によるものづくりにたどり着くまでには、さまざまな試行錯誤があったそうです。

「過去には、一部を海外生産にした時期もあったんです。でも、サンプルアップに時間がかかったり、思っていた仕上がりにならなかったりして」

そう振り返る恵さん。

その経験を経て、「国産のものづくりを守りたい」という想いから、2008年に自社工場を立ち上げる流れにつながっていったといいます。

BASE OSAKAという名前にも、そんな考え方が表れています。

「最初は“FACTORY OSAKA”という名前だったんですが、“工場”というより、“基地”にしたかったんです」

単に製造を行う場所ではなく、ここから新しいものを発信していく場所。

そんな意味を込めて、“BASE”という名前が選ばれたそうです。

実際に、BASE OSAKAではワークショップやSNS発信なども行われています。

ものづくりの現場にいる職人たち自身が、ユーザーの声を直接聞く機会もあるのだとか。

「“ここがこうだったらもっと使いやすい”みたいな声を、翌年のモデルに反映することもあります」

「実際に使ってくださっているお客様の声を直接聞けると、職人のテンションが上がりますね」

作って終わりではなく、使う人との距離が近い。

そうしたやりとりのひとつひとつが、master-pieceのバッグづくりに活かされています。

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38人の職人たちが支えるバッグづくり 

現在、BASE OSAKAの製造現場では38人のスタッフが、それぞれの工程を分担しながら、一つのバッグを作り上げています。

並べられた生地ロールやファスナー、整然と収納されたパーツ類。

その一つひとつが、これからバッグとして形作られていきます。

裁断、部分縫い、パーツ付けなど、それぞれの職人の熟練度に応じて、段階的に作業を分担しているそう。

中でも特に難しい工程として挙げてくださったのが、「まとめミシン」。

平面のパーツ同士を縫い合わせ、バッグとしての立体にしていく工程です。

「立体を縫うのは難しいんです。そこを任されるようになると、一人前と言われます」

専用ミシンを使いながら、生地の厚みや角度を細かく調整し、少しずつ形を作っていく。

一人前になるまでには、5〜6年ほどかかるそう。

ものづくりに向き合うスタッフたちは、終業後に残ってミシン練習をすることも珍しくないのだとか。

「まだまだです、って言う人ほど、上達が早かったりするんですよね」

そう笑う恵さんの言葉からも、BASE OSAKAのものづくりの姿勢が伝わってきました。

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長く使えるバッグをつくるために

master-pieceのバッグは、機能性とデザイン性だけでなく、“長く使えること” も大切にされています。

「修理しやすい縫い方を選んだり、壊れやすい仕様は避けたりしています」

もし修理依頼や不具合があった場合は、工場内で写真や内容を共有し、全員で改善点を確認するそうです。

「ここは将来的にほつれる可能性があるから芯材を入れよう、とか。過去に破れやすかった素材は変更したりとか」

デザインだけを優先するのではなく、“使い続けられること”まで考える。

その姿勢の積み重ねが、長年愛用するユーザーの多さにつながっています。

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旅の気分を少し上げてくれる存在

旅サラダストアでご紹介しているスマホショルダーポーチも、BASE OSAKAで生まれたアイテムのひとつ。

ベーシックな色に加え、鮮やかなオレンジやイエローなど、旅先で気分が上がるカラー展開も印象的です。

「機能だけじゃなく、ギミックを楽しんだり、その日の旅の気分で色を選んでもらえたら」

と恵さん。

必要なものを、必要な場所に。

そんな使いやすさはもちろん、“持って出かけたくなる”気持ちまで考えられているのが、master-pieceらしさです。

何人もの手を経て、少しずつ形になっていくバッグ。

BASE OSAKAでは、今日も職人たちが、それぞれの工程に真摯に向き合っています。

“長く使いたくなる理由”は、そんな日々の積み重ねの中にありました。

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